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用語集

 デイケア導入における経由と転帰の比較

デイケア導入における経由と転帰の比較

 

── 外来患者、退院患者、新規患者による転帰の違い ──

 

○加藤隆寛(OT)藤松久恵(OT)片山成仁(Dr

成仁病院(東京都)

 

キーワード: デイケア 転帰 機能分化

「はじめに」

 デイケアの機能分化が注目される中で、デイケアの特徴、患者の特徴は、考えなければならない事項である。そこで、デイケア導入の経由により、転帰に特徴を見いだせるのではないかと考え、検証する。

「対象」

平成2111日から平成211231日までに在籍したデイケア患者89名。

A群:定期外来受診→デイケア導入      34

B群:外来受診→入院退院→デイケア導入   19

C群:定期受診せず→入院退院→デイケア導入 36名。

「方法」

 3群において各比較を行う。

・導入目的:[生活改善]  [技術習得]  [症状改善] 

・卒業理由:[ステップアップ]  [目標達成・変更]  [症状悪化]

・平均卒業日数:153日 ・1年以上在籍率:38

「結果」

 ・導入目的:3群いずれも[生活改善]が多く、A群では[技術習得]も多く[症状改善]はない。

 ・卒業理由:A群では、[ステップアップ] [目標達成・変更]が多い。[症状悪化]が少ない。

       B群では、[目標達成・変更]が多い。

       C群では、[ステップアップ]が多いが、[症状悪化]も多い。

 ・平均卒業日数:A257日 B134日 C107

 ・一年以上在籍率:A51% B55% C25% C群の卒業者で一年以上在籍はない。

「考察」

 A群の特徴は、時間をかけて技術習得することによって、ステップアップしやすいと考えられる。

 B群の特徴は、症状安定後に、A群と同じような経過をたどりやすいと考えられる。

 C群の特徴は、症状が不安定であるが、結果がでやすいと考えられる。

 デイケア導入の経由の違いは、患者の症状の違いでもあり、A群のように、安定化し慢性期化した患者に対しては、技術習得が必要であり、時間はかかるが、症状悪化が少ない。反面、C群では、症状が不安定であり、生活改善によりステップアップが可能だが、症状悪化も多い。

「結論」

 デイケア導入の経由の違いにより、転帰の仕方に違いがみられ、A群、B群、C群において、それぞれ特徴を見いだすことができた。

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