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用語集

機能別看護

看護業務における、複雑多様を極めた業務の分析・細分化を行い、行う業務の種類を限定し、狭く深く業務に携わることができれば、一つ一つの看護業務の質が上昇するのではないか、また、ある一つの作業から別の作業に移行する際に避けられない思考・行動のチャンネルの切り替えによって生じる精神的疲労が軽減されると、円滑に業務が行えるのではないかという前提のもとに、新しい看護体制の構築を行った結果誕生した看護体制です。

それぞれのチームで独自の機能が確立されるにあたり、本質的な管理者が必要なくなるという、従来の看護体制とは異なる大きな特徴が生まれました。勿論、新人看護師や中途採用の看護師などの教育を含め、まったくのアドバイスなしでは業務に支障が出ることは明らかであるため、原則5人を1チームにまとめ、旧来の主任といわれている看護師を、そのチームのアドバイザー兼メッセンジャー的役割として設定しています。この役割は上意下達的な働きを持たず、会議での決定事項や新システムの導入説明を各チームに伝達したり、業務で行き詰った箇所のアドバイスなどを行います。

この病院では伝統的な看護部長・師長・主任・平というピラミッド型管理体制を廃止しています。マニュアルに忠実なテクニカル、個々の自主性が重んじられるプライマリー、特殊事態に備えるセカンダリーと、それぞれのチームは、限定された業務の中で重圧やストレスを感じることがなく、且つ、業務から別業務に移る際のチャンネルの大きな切り替えが必要としないため、それぞれの限定された役割の中で伸び伸びと業務を行うことが可能となっています。

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