精神科の療養生活において、患者さんが最も楽しみにしていると言ってよいイベントは1日3食の食事です。逆にこれしか楽しみがないと言っている患者さんもいるくらいです。精神科の閉鎖病棟では様々な行動が制限されています。自由に外出することや、電化製品を持ち込むこともできません。その中で食事というものは数少ない癒しでもあります。
「ここの入院生活は辛いけど、食事がおいしいから何とか続けられるよ。」と話す患者さんもいます。裏を返すと「食事が美味しくなかったら治療は途中だけど退院する。」と言っているようなものです。
成仁は管理栄養士・栄養士が陰ながら患者さんの入院生活を支えていると考えています。ただ健康な食事を作るということだけが求められるわけではありません。美味しい食事を作る行為そのものが、患者さんの治療に役立つのです。医療職がチームとなって、一緒に患者さんの療養生活を支える仕事をしてみませんか。
医療法人社団成仁はどれだけ知識があっても給食業務ができなければ栄養指導は上達しないと考えています。特に精神科の患者さんの中には、病気によって認知機能が低下して方もいるため、健常者が簡単にできるような調理工程が難しいこともあります。
そんな方に知識だけで「こうすれば健康な食事ができますよ」と調理工程が複雑であったり、多かったりするものを説明しても指導効果は得られません。だからこそ、成仁では給食ができる栄養士になり、どうすれば簡単に作れるのか、どうすれば症状や病気があっても健康な食生活になるのかを工夫できる下地づくりに力を入れています。
最初の研修期間では栄養課内の業務に限らず、様々な分野の仕事が経験できるので働きながら自分の適性を見つけることができます。精神保健福祉士やケアマネジャーなどの資格取得も可能です。
といっても下地作りや基礎を固めることが自分の性格に合わないという方も中にはいます。前提として成仁には得意なことを伸ばすという理念があります。実際の栄養指導では、成仁病院デイケアでの栄養指導プログラムや、調理実習を栄養士が担当し、実際に利用者さんへサービス提供をしています。また、提携している就労移行支援事業所の利用者さんへの栄養指導も実施しており、栄養指導の対象は多岐に渡ります。
・今の仕事が思っていたのと違う…
・人間関係が悪くて働きにくい…
・作っているご飯がおいしいと自信が持てない…
・もっと新しいことをやりたい!
・自分が何に向いているのか分からない…
・直営の栄養士の募集がない…
・おいしいご飯が作りたい!
・臨床業務に携わりたい!
成仁では長所を更に伸ばすをモットーに業務が割り当てられています。 料理・計算・コミュニケーション・IT等、「自分はここが強い!」と思う所がある人は積極的にアピールしてください。他の病院では活かせないような長所も、活かせる仕組みがあります。
管理栄養士なのに調理業務もするの?と思うかもしれませんが、仕入れから下膳まで、栄養士・管理栄養士が行っています。全ての工程に関わるため、仕事での自分の価値を高める「経験」と「実績」を積むことができ、キャリアアップに役立ちます。
成仁は前例がないことにも積極的に挑戦していく法人です。これまで数多くの事業が生み出され、管理栄養士も活躍しています。「こんなこと出来る病院ないかな…」と思っているあなたにもチャンスがあります。
最初の研修期間では栄養課内の業務に限らず、様々な分野の仕事が経験できるので働きながら自分の適性を見つけることができます。精神保健福祉士などの資格取得も可能です。
同世代の社員が多いので仲が良く、お互いに意見を出し合いやすい環境です。どこの職場にも一人いるような恐いおばちゃんはいません!おいしい給食をつくるためには、個々の業務だけでなく円滑な情報伝達も重要。職種の垣根を越えた交流もできるので、医療に必要な連携がとりやすい職場です。
病院直営で働くことに憧れは持つものの、残業が多いと聞いてためらっている人もいるのではないでしょうか?成仁ではパートさんも多く採用し、スタッフを充実させて残業はほとんど無く快適に働くことができます。また、シフト制のため上司や先輩に気兼ねなく帰ることができるのもいいところです。
長く勤める職員にインタビューしてみました。
自分の得意分野を活かすことができていることです。元々パソコン関係が得意で、栄養課の発注書作成システムを作ったりするなど、自分の得意なことを仕事にさせてもらえました。
病院であればどこもそうかもしれませんが、様々な職種の方と関わることが多いので、日々良い刺激になっています。例えば医師や看護師と連携して、食事形態についての相談や、個別で対応が必要な療養食についての相談を受けるなど、多職種連携は勉強になることが多いです。
次に色々なことに挑戦することができるところも良かったと感じています。栄養士として入職した職員でも、精神科デイケアや重度認知症デイケア、訪問介護、包括支援センターで活躍している栄養士もいます。管理栄養士らしさを生かした栄養指導を通して食事のアドバイスをして活躍している職員もいます。精神科では栄養管理ができない患者さんが多いので、主にダイエットの指導などで専門性を発揮できているのは入職して良かったと感じます。
コミュニケーションスキルが一番大切。仕事の対象が精神科の患者さんか認知症の患者さんが主だから、普通の病院で働くよりもコミュニケーションスキルが必要です。栄養教育論の授業でやる程度で、精神科についての知識は入職してから身に着けていったので安心してほしいです。
他にも柔軟性が求められます。いろんなことに取り組む法人なので固定観念があるとなじみにくいかもしれません。フットワークが軽くて、新しいことに対応できるような人材はイキイキとできるかもしれません。
枠にとらわれないこと。さっきの話の延長でもありますが、枠にとらわれないことで、いろんな仕事をすることができるようになります。とりあえず挑戦するという気持ちは大事にしています。
一番は訪問栄養指導をやってみたいと思っています。自宅に訪問して、本人なり、家族に直接食事のアドバイスをしていきたいです。現状は、栄養指導メインで訪問するというスタイルの業務展開はしていないため、現在の栄養指導は病棟で直接したり、プログラムとしてデイケアなどで実施したり、訪問介護中の通常業務プラスアルファとして対応するといった活躍に限られているので、さらに活躍の場を広げていきたいと考えています。
次に新しい食事形態「ソフト食」を作りたいとも考えています。嚥下が困難な方が歯茎で噛めるような食事形態をイメージです。飲み込みやすく、食べやすいような食事の工夫をしたいです。シルバー食という高齢者向けのものはありますが、精神科には高齢者でなくても誤嚥する患者さんが多い。そういった方に向けて提供できるような食事形態を作りたいです。また、より高齢者も食べやすい飲み込みやすい食事を考案していきたいと考えています。
H10年に管理栄養士の免許を取得して、それからは総合病院に勤務しました。その後は病院から独立して糖尿病のクリニックを立ち上げる医師に付いていき、クリニックで糖尿病療養指導士を取得し療養指導をしていました。しかし、職場が自宅から遠く、家庭と仕事の両立が難しくなったため、やむを得ず退職しました。自宅から通える職場を探していたところ、医療法人社団成仁に出会い、成仁では自分のワークライフバランスにも理解をしてもらえたため、H17年に入職することになりました。以前勤めていた病院では保育所などが使いにくかったり土日も働き詰めという現状がありどうしても家庭との両立が難しかったのですが、成仁ではそういった状況も理解してもらえたことが入職した理由として大きかったです。
当時総合病院とクリニックで勤めていた経験しかなかったため、初めて介護保険というものを携わるようになりました。実は成仁で管理栄養士として勤務した経験が数か月しかなく、、私は入職後に、ケアマネジャーの資格を取得してみないかと言われ、新たなステップとして相談員をするという目標を立てました。その後も産休に入るなど一定期間休職することはありましたが、ケアマネジャーとして居宅介護支援専門員の仕事をしていました。現在は地域包括支援センター中川で主任ケアマネジャーとして勤務しています。地域包括支援センターでは地域住民に向けた健康セミナーの企画や他地区の地域包括支援センターとの連携など、幅広い仕事を担っています。
総合病院に入職したときは、療養指導や給食業務に追われていて、他のことを考えている余裕がなかったことを覚えています。しかし、成仁に入職してからは、ケアマネジャーとして別の視点で活躍する機会を頂き、視野が広がりました。また管理栄養士だけではなく、別のやりがいを感じるきっかけにもなりました。今でも管理栄養士の資格や経験は活きていて、例えば居宅訪問をしたときに台所の環境やゴミの状況を見れば、その人がどういった食生活をしているのか、予測することができます。これは専門職としての経験が在宅でのアセスメントに役立っていると感じていますし、今のケアにも活きていると思います。管理栄養士としての資格を活かして、別の資格でサービスを提供するのは、大変やりがいを感じます。
融通が利かない方は馴染みにくいかもしれません。これは自分の仕事じゃないとか、専門じゃないということでも、医療現場で活躍するには、どんどん挑戦していく姿勢や能力が必要だと思います。
常に対人援助であることを意識することは大事にしています。つい厨房にいると、喫食する誰かをイメージすることが難しかったりすることがあるかと思います。食事を作っているだけになってしまうと、やりがいを感じられなかったりすることもあるけど、先にいる人間をイメージして仕事をすることは大事にしています。
地域とのネットワークづくりをもっと強化して、地域と一緒に健康づくりをやっていきたいと思っています。それも、今の若い方と一緒に作っていきたいという気持ちが強いです。
フレッシュな考えや知識を存分に活かしてほしいし、頼りにもしています。 他には、地域包括支援センターにいると、地域の動物病院の医師や、NPO法人の方など、病院にいるだけでは絶対交わらないような方と連携を取る機会があります。こういった方々も、いろいろな意思をもって健康増進に取り組んでいるため、同じ志を持った、まったくかかわりのなかった職種、業種との連携をするということが、すごくやりがいを感じるし、健康増進に向けての未来を感じる。何度も言っていますが、それを若い人達とやっていきたいと思っています。
同級生の話になってしまいますが、免許をとっても、現在は医療とは関係なく、まったく違う仕事をしている人が多いのです。しかも、わざわざ資格を取り直して就職しなおしたりする人もいるのが栄養士の現状です。
例えば管理栄養士としての仕事に限界を感じてしまったり、転職を考えているような、そういった人たちがいたら、まったく別の職種ではなく、栄養士の資格を活用しながら、医療内の別分野で活躍することは可能であることを伝えたい。そういった悩みがある人はぜひ成仁入職して一緒に活躍してほしいと思います。
管理栄養士のよくある1日を紹介します。
APPLICATION
募集要項応募方法: 電話またはメールにて連絡を頂き、履歴書(写真貼付)等を持参のうえ説明会へ参加。
管理栄養士
正社員
管理栄養士有資格者、資格取得見込者
(※現在、中途採用は行っておりません)
成仁病院(足立区西新井)または成仁 介護老人保健施設(足立区大谷田)
週40時間勤務のシフト制
毎月の休みはシフトにより変動。年間休日115~135日。※有休消化100%
慶弔休暇、育児休暇、産前産後休暇、有給休暇(勤務6ヶ月経過後10日)
昇給:年1回
賞与:年2回※金額は評価により変動
※2年目より満額支給
交通費支給(院内規定あり。月額給与の15%を上限とし、且つ上限は50,000円とする。 バス代は支給されない)、皆勤手当。
住宅手当(2年目以降):20,000円
※当法人入職のために転居され、かつ公共の交通機関を利用せず通勤出来る方が対象です(半径2km圏内)
あり
クラブ活動、レクリエーション(社員旅行や忘年会)、退職金制度あり(勤続3年以上に支給)
詳細やご不明点はぜひ面接時にお尋ねください。
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
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