精神科急性期病院だからできる、速やかかつ安全な治療により、精神症状を改善します。精神保健指定医の資格を取得している医師が多数在籍し、看護配置では10:1看護を取得し手厚い医療体制が整っています。それにより質の高い医療を提供することが可能となり、患者さんの早期の症状改善、社会復帰を促進することが可能となっております。

早期回復・入院期間短縮のメリット

  • 患者様の精神的苦痛の早期軽減

  • 患者様の社会性の保持・早期社会復帰の実現

  • 患者様・ご家族様の身体的・経済的負担の軽減

各種指定状況

措置入院指定病院・応急入院指定病院・二次救急指定病院・医療保護入院指定病院

お車の場合
首都高加平インター(西新井方面)から5分
環七通り<外回り側>沿い

電車でお越しの場合
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン) 西新井駅東口から徒歩8分(東京メトロ半蔵門線・日比谷線直結)

バスでお越しの場合
都営バス「島根三丁目〔環七〕」停留所から徒歩2分
・【王49系統】王子駅前-足立区役所行き
・【王49系統】島根三丁目-千住車庫前行き
・【王49系統】ハートアイランド廻り

病院機能評価

成仁病院は公益財団法人日本医療機能評価機構による認定病院です。
機能種別版評価項目3rdG:Ver.1.0

認定病院とは

病院機能評価により、一定の水準を満たした病院は「認定病院」となります。認定病院は、地域に根ざし、安全・安心、信頼と納得の得られる医療サービスを提供すべく、日常的に努力している病院と言えます。現在、全国の約3割の病院が病院機能評価を活用しています。
引用:病院機能評価とは|公益財団法人 日本医療機能評価機構

いつでも入院のご相談

救急車・かかりつけが別でも相談OK

患者さま、ご家族のための相談窓口です。患者さまが十分に説明を受け、納得して医療を受けていただけるよう努力いたします。入院生活や退院後の生活に関する心配、経済的なことなど、様々な相談に応じます。 ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。また、長期入院となっている患者さまも退院間近の患者さまも退院支援にてサポートいたします。

入院の種類

種類 内容
任意入院

本人が希望して入院する場合の形態です。自らの申し出により退院もできます。ただし、精神保健指定医の判断により72時間に限り退院を制限することがあります。

休息入院・リフレッシュ入院
・ストレスから一時的に離れたい
・自分の家族(又はご自身)の安心できる環境で治療したい
という方を対象にした入院です。

医療保護入院 患者さまご本人の同意がなくても、精神保健指定医が入院の必要性を認め、患者さまのご家族等のうちいずれかの方が入院に同意したときの入院形態です。
・特定医師の診察の場合、入院期間は12時間。

また、患者さまに家族等がいない場合は、精神保健指定医の判断と、患者さまの居住地の市区町村長の同意によって医療保護入院となることがあります。

措置入院 自傷他害のおそれがある場合の強制的な入院措置。精神保健指定医2名以上の診察の結果が一致して入院が必要と認められた場合、自傷他害のおそれがないと判断されるまで入院となります。
応急入院 緊急に入院治療を行う必要があるにもかかわらず、本人が入院を拒否した場合の入院形態形態です。関係者の同意に関係なく、精神保健指定医が緊急の入院が必要と認めたとき72時間を限度として行われる入院です。

入院までの流れ

  1. STEP1電話・来院での相談

    保健師がお困りのことや現在の症状、いつからどういった症状が現れたのかについてなどをお伺いいたします。 また、ご希望に応じてご家族が来院されてのご相談もお受けしております。

  2. STEP2費用についての確認

    入院をご希望されており、診療をご希望される場合には、事務職員より入院にかかる費用などをご説明させていただきます。

  3. STEP3診察日の決定

    ご本人・ご家族様のご都合と診察の空きを確認し診察日と時間を決定いたします。
    お一人での診察やご本人の受診が難しい場合にはどうしたらよいかなどもご相談いただけます。 また、他の医療機関にご通院中の方は、紹介状をお願いしております。

  4. STEP4受付・問診表記入

    受診日になりましたら病院までご来院ください。問診票の記載などがありますので、診察予定時間の15~30分程前にご来院いただくとスムーズなご案内が可能です。

  5. STEP5診察・検査

    医師による診察や必要に応じて検査を実施いたします。

  6. STEP6入院

    STEP6診察の結果、入院が必要と判断された場合には入院となります。

  7. STEP7入院のお手続き

    入院にあたり必要な手続きや書類の記載などを行っていただきます。

お手続きについて

入院の手続きに際して、以下のものが必要となりますのでご持参ください。
・入院保証金10万円
・印鑑(シャチハタ不可)

入院中の生活について

入院中の持ち込み物品について

ご本人の状態像によっては私物の持込をご遠慮させていただく場合がございます。その場合には病棟にて準備しているアメニティを貸し出し、販売させていただく形でご対応させていただきます。

また、私物をお持ち込みになる場合には下記の危険物と貴重品以外で且つ、病棟でお貸出しするスーツケース1台分のみ持ち込み可能です。お持ち込みいただいた物品は全て自己管理となります。 ケースから出たものは処理させていただく場合がありますので容量をお守りください。

持込をご遠慮いただくもの

下記のものは安全管理上お持ち込みをご遠慮いただいております。

  • [危険物]
  • 刃物、タバコ、ライター、ガラス・陶器製の物、鋭利な物、ひも(衣服のひもも含む)、ベルト、対角線が10センチ以上の長さの布 等
  • [食料品]
  • 全般

以下のものは安全管理上お持ち込みをご遠慮いただいております。なお、A4のポーチに入るようのみ事務室にてお預かりが可能です。

  • [貴重品]
  • 財布・通帳など金銭類、カギ、電子機器(携帯、パソコン、ウォークマン、ラジカセ、ゲーム)

シェーバーについて

コード類がついているものについてはナースステーションにお預かりをし、使用時に本体のみお渡しとなります。

テレホンカードについて

ご本人の状態に応じて医師が電話の使用について判断させていただきます。電話の許可がある場合には病棟に設置されているテレホンカード式公衆電話にて電話をご利用いただけます。電話をする際のテレホンカードは病棟でも購入でき、自己管理となります。

病棟販売について

筆記用具、衛生用品(オムツ、パット、生理用品)、洗面用品(シャンプー、リンス、ボディソープ) 、歯ブラシ、コップ 等

レンタルについて

病衣(甚平[上下]、浴衣)、バスタオル、フェイスタオル 等

衣類の洗濯について

私物の洗濯についてはご家族様にお願いしております。

持込不可物品を持ち込まれた場合

持込不可な物品があった場合には、ご本人やご家族の同意を得て以下の対応をとります。

破棄

破棄をご希望される場合には病棟にて破棄させていただきます。

レンタルロッカーの利用

1日 206円(税込)にて鍵のかかるスーツケースをレンタルが可能です。ご自身での開錠はできず外出や外泊される際に職員のほうにて開錠し中身をお渡しいたします。

郵送(着払い)

ご自宅もしくはご家族宅、担当福祉事務所、保健センター等にやむを得ず郵送(着払い)させていただきます。

喫煙について

当院は全ての病棟が禁煙となっております。

注意点

ご不明な点がございましたら、電話またはメールにてお問合せください。

スーパー救急病棟

精神科急性期治療病棟をしのぐという意味で、「スーパー救急病棟(精神科救急入院料病棟)」と呼ばれています。
スーパー救急病棟(精神科救急入院料)は2002年から実施されている制度で、高規格の施設基準を満たした病院のみが認可を受けることができます。認可取得の難易度から、日本精神科病院協会に加盟している全国1,204の病院の内、認可を受けているのは96件、東京では13件です。

成仁病院では2014年にスーパー救急病棟(精神科救急入院料1)の認可を受け、
人員配置・設備・医療水準等において以下のような厳しい基準をクリアしています。

医師の配置 看護職員等の配置 構造設備等 その他の主な要件
精神保健指定医が病棟常勤1名以上、病院常勤5名以上
医師と患者の比率が16:1以上
看護師と患者の比率が10:1以上
病棟常勤のPSWが2名以上
・隔離室・個室が半数以上
・CT等の検査が速やかに実施できる体制
1看護単位60床以下
・時間外診療の件数
・措置・緊急措置・応急入院の件数
・新規入院患者の6割以上が3ヶ月以内に在宅移行
参考:精神科入院に係る診療報酬と主な要件1 | 厚生労働省

病室タイプ

病床数は114床。2F~5Fまでが病棟になっており、全て閉鎖病棟になっています。閉鎖病棟と聞くと「恐い」、「暗い」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、デイルームのスペースもあり、明るく開放的な雰囲気を持った病棟になっています。また、閉鎖病棟ということで不特定多数の人が自由に出入りができないため、患者さまのプライバシーがしっかりと守られ、安心に繋がります。

2F病棟 44床
精神科急性期治療病床

精神症状が悪化した急性期の集中的な治療が必要な患者さまが入院される病棟です。急性症状の鎮静化を最優先し、早期退院を目指します。薬剤師による服薬指導や作業療法(OT)が受けられます。

3F病棟 54床
一般精神病床

多床室を中心とした退院促進病棟です。薬剤師による服薬指導や作業療法、社会生活技能訓練(SST)を通して、再発予防のためのスキルを学んでいきます

東京都 成仁病院の休息入院(リフレッシュ入院)

4F/5Fは療養目的の入院が可能です。
全室個室で、プライバシーに配慮された
快適な入院生活が可能となっております。
患者さま個別のプログラムを整備し、
ゆったりと落ちついた環境での治療が望めます。

個別対応が理想の「精神科治療」

専門の医師、専属の保健師による適切な治療と手厚い医療体系で、安心してお過ごしいただけます。

設備
専用のバス・トイレ、クローゼット、デスク、応接セット、サイドテーブル、冷蔵庫、TV、インターネット、電話等。

スマホやノートPCの持ち込み可能です。

4F病棟 12床
個室専用フロア(療養目的)

12のお部屋とゆったりくつろげる100畳大の共有スペース。図書コーナーやフィットネスなどのトレーニングスペース等も充実しており、皆様の状態やご要望に応じて、様々な過ごし方が選択可能です。

5F病棟  4床
エグゼクティブフロア(療養目的)

4つの贅沢な居室空間をご用意いたしました。部屋の広さはおよそ20畳、一流ホテルのくつろぎを感じることのできる環境で、ご自身のスタイルに合わせたベストな治療や休養をとることができます。共有スペースとして、ジャグジー付きのバスルーム、談話室、娯楽室、喫煙室などがご利用いただけます。

VIP病棟

匿名性を保った入院が可能です

児童の入院対応可能

発達の総合相談窓口

こころの発達支援室と連携

発達に関するご相談、幅広くお受けします。心理検査・発達検査に加え、お悩みの内容に応じた様々なサービスもご提供いたします。

成仁病院で受けられる入院治療

早期の症状回復を目指し、m-ECT(修正型電気けいれん療法)、薬物療法、OTプログラム、教育プログラムなどを実施しています。

修正型電気けいれん療法(でんきけいれんりょうほう、電気痙攣療法)
m-ECT(modified Electro Convulsive Therapy)

電気けいれん療法(ECT)は脳電気的刺激を行うことで、脳波上けいれん波が起こり、脳内の化学変化により精神症状を緩和します。

欧米でのECTの捉えられ方

アメリカ精神医学会(APA)
「広範な研究により、ECTは大うつ病の軽減に非常に有効であることが判明した。臨床上の証拠によれば、単純ではないが重度の大うつ病の患者では、約80%の患者で大幅に改善される」
参照:American Psychiatric Association https://www.psychiatry.org/patients-families/ect

日本の現況

修正型ECTのみ実施している施設は37.9%

(平成21年度 日本精神神経学会の「電気けいれん療法実態調査」)

当院では施術による苦痛や身体的けいれんを考慮し、修正型ECT(m-ECT:無けいれん性通電療法)を行っています。

東京都 成仁病院のm-ECT(修正型ECT)治療

m-ECTに関連する特色

  • 経験豊富な
    医師・麻酔科医の配置や研修

    予測される緊急事態に対処できる体制を整えています。

  • 外来でもm-ECTを実施

    入院をしなくてもm-ECTを受けることができます。

  • 専門の看護チーム

    ECTを担当するのは専任の看護スタッフです。精神科医、麻酔担当医の業務を適切にサポートします。

  • ECTに適したハード面

    ECT実施に望ましいとされる設備を備え、実施後は安全に配慮された回復室で休める環境が整っています。

m-ECTの安全対策

  • ECT施行マニュアルの整備
  • 薬物管理
  • 6時間以上の絶食
  • 通電時に負荷のかかる箇所を検査(血液検査、心電図、頭部CT、胸部X線撮影など)
  • 実施時のモニター装着による状態の確認

治療の対象

<主な適応疾患>

うつ病、躁うつ病、統合失調症

<状態に応じた適応疾患>

パーキンソン病、悪性症候群、強迫性障害、気分障害、精神病性障害、気分障害に関連する慢性疼痛性障害、その他の精神疾患

薬物療法:薬剤師による疾病教育・薬剤指導が充実

精神科では薬物療法が治療の中心となるため、患者さまがお薬の正確な情報を知ることも重要であると考え、積極的な病棟活動を展開しています。 安全で適切な服薬を続けられるために病気や薬の作用・副作用、服薬管理についての知識や方法を学ぶことができます。

OTプログラム

OTプログラムとは、医師の指示によって、作業療法士(OT)が中心となり行う、こころとからだのリハビリテーションのひとつです。OT活動を通し、休息を図る段階から徐々にストレス刺激を入力し、活動性の向上、ストレスコーピング方法を獲得しながらスムーズな退院と再発予防をサポートします。

教育プログラム

再発防止施策として、看護師による退院後の生活相談や、薬剤師による薬剤指導などを受けることができ、入院中・退院後の生活へ向けての準備を行います。

退院支援あんしんサポート

成仁病院は、より多くの人が在宅復帰できるよう、リハビリテーションや多職種連携による在宅復帰支援を強化する等の施策に取り組んできました。その結果、ほとんどの人が在宅復帰に繋がっています。

  • 入院中:精神科作業療法
    入院中作業療法士によるリハビリが行われます。
  • 退院後:精神科デイケア
    グループ活動で治療を促進。認知リハビリ
  • 就職準備:就労移行支援事業
    就職をサポートする福祉サービス
  • 就職・転職活動:エージェント
    転職支援のプロが最適な求人を紹介

認知リハビリテーション

パソコンゲーム(NEAR)を通して、「記憶力」「集中力」「段取りを考える力」といった認知機能を改善させていくデイケアのプログラムです。認知リハビリテーションを通して、就労や日常生活に役立てます。

NEAR

ゲーム式トレーニング 

NEAR(Neuropsychological educational approach to cognitive remediation)
とは日本語では認知矯正療法と呼ばれています。

例えば、集中力が続かない、忘れっぽい、人より作業に時間がかかる、段取り良く作業が
できないなど苦手な分野がありませんか?
NEARではこのような部分、一般的には認知機能といった呼ばれる面を、
コンピュータゲームを用いて鍛えていきます。
そして自身の苦手分野を減らしていくことにつながっていきます。

就労支援

Job庵は成仁グループの株式会社ALL IN ONEが運営する就労移行支援事業所です。 障がいを抱える方に対して、働くために必要なスキルの養成や、生活習慣の改善、体力づくりなどの就職サポートを行っています。就職のハウツーだけでなく、仕事を続けるためにどうしたら良いかを学べます。

また、精神医療機関である成仁病院が全面バックアップし、精神障がいや発達障がいのある方が安心して通うことができます。

東京都足立区千住仲町16−1

合併症等があれば大高病院・下井病院でサポート
施設入所対応も老健でできます

介護施設や身体疾患を診る病院と連携しているから、退院後の生活が心配な方や精神症状のため一般診療科にかかりづらい方も安心して地域生活に戻ることができます。